NHK「ためしてガッテン」の内容についての問題点


睡眠時無呼吸症候群という病名を睡眠時無呼吸症と短縮していました。

 症候群とは意味が違います。症候群は様々な症状を呈する疾患という意味で、症はひ

 とつの症状です。NHKはこのことを全く理解できておらず、単に長い病名を短くした程度

 にしか思っていないのでしょう。睡眠時無呼吸症候群という病名は広く認知されており、

 わざわざ睡眠時無呼吸症などという間違った病名を使う意味は全く無いと考えます。


シーパップ(CPAP)の適応を説明しませんでした。

 CPAP1時間あたりの無呼吸低呼吸が40回以上の重症例に限り適応となります。

 この基準を放送では示しませんでした。その結果すべての睡眠時無呼吸症候群

 患者さんがこの治療の適応であるかのような印象を与えてしまいました。

 

マウスピースの効果について過大に伝えました。

 マウスピース(プロテーゼ、スプリントとも呼びます)による治療は、

 重症の睡眠時無呼吸症候群の場合にはあまり効果はありません。

 軽症の場合には有効なことがありますが、一晩中あのような装具を

 口に入れ続けることができない人も多く、番組であのような著効例だけを

 紹介するのは問題であると考えます。

 

以上3点につき、NHKに問い合わせ中ですが、9月4日現在反応はありません。

無視するつもりなのでしょうが、もし返事があればこの場でお知らせします。

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