●メニエル病

 世間では「めまい」イコール「メニエル病」と思われがちですが、実際はめまいのうちメニエル病がしめる割合は10%未満でそれほど多くありません。メニエル病の診断基準は、回転性めまいだけではなく、めまい発作の時に難聴と耳鳴を伴うこととあります。逆に言うと難聴や耳鳴の訴えが全くない場合はメニエル病ではないといえます。めまいを起こす疾患は10種類以上ありますので、メニエル病と誤診されていることも多いと想像されます。(めまいの説明書)

●良性発作性頭位めまい

 めまいを訴える病気の中で一番多いといわれています。仰向けで寝返りをうつ際に回転性めまいを数十秒間訴えます。しかしメニエル病のような難聴や耳鳴はなく立位や座位では起こりません。原因は不明ですが、耳石という砂のようなものが三半規管という細いトンネルの中を頭の位置によって移動してめまいを起こすとされています。耳石置換法というリハビリで、耳石を元あった安全な場所に戻して治します。(めまいの説明書)

●耳鳴

 耳鳴は通常は他人には聞こえませんので、その程度をどのように評価するかがまず問題になります。当院ではTHI ( Tinnitus Handicap Inventory )という問診表を用いて、耳鳴りの重症度を5段階で評価します。

 治療はこれまで、ビタミン剤、循環改善剤、抗うつ剤、鼓室内ステロイド注入、高気圧酸素療法などが試されてきましたが特効薬のような効果はありませんでした。

 TRT(Tinnitus Retraining Therapy:耳鳴り順応療法)という治療法は、環境音を聞くことによって耳鳴りが意識に上らないように訓練するという方法です。室内で音楽を聞いたり、TCIという耳掛け型補聴器のような形の機械を使います。高度難聴のある場合にはできませんし、何ヶ月にもわたって根気強く続ける必要がありますので、すべての方におすすめできるものではありません。当院ではTHIが3度以上の患者さんに説明しています。

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